犬の話し言葉                                                (2002.10)

犬の話す言葉がわかったらいいなぁ、とは思っていたが、週刊誌を見ていたら、犬も鳴いて喜ぶ?ワンダフルな犬後翻訳機 「バウリンガル」なるものがタカラから9月末に発売されたらしい。
なんと犬の気持ちがわかるようになる犬語の翻訳機だそうだ。

首輪につけたマイクが鳴き声を取り込み飼い主が持つ本体へ送信。音声が分析され画面にその時の犬の気持ちが表示されるというもの。
鳴き声から、悲しい、フラストレーション、威嚇、要求、楽しい、自己表現といった6種類の感情を知ることが出来るとのこと。
言葉では「ねぇ、ねぇ、もっと遊んで」「頼みたいことがあるんだよ」「いいかげんにしてよ!」などその時の感情に対応した200種類の言葉も合わせて表示されるらしい。

いつも同じように吠えている犬も、ただ威嚇しているのかと見ていると、知った人が来て遊んでもらえるという吠え言葉があるそうだ。

この犬語の翻訳機、犬同士の会話が聞けたら面白いとはおもう。
価格も安く出来ているようだし、よくそこまでの機械を作るものだと感心はするが、この機械は犬の鳴き声、唸り声などマイクを通じての声の変換であり、音声にならない感情が伝えられるか疑問。
音だけででなく、その時の思考、感情、感性を表すのはやはり脳の働きである。
脳の働きを解析する翻訳機でないなら意思の本当の通じにはならないだろう。

犬との付き合いの程度にもよるが、我が家の犬のように一日中一緒に暮らしているといると、言葉は話さないでも態度と何かを訴える目で意思が通じるようになる。
目は口ほどにものを言っている。
我が家では犬を相手に日常の会話をして暮らしている。飼い主の言う言葉も一緒にいると感情を含めてかなり意思が通じるのが不思議である。

散歩の途中で犬同士が出会うと、お互いに誰も言葉を教えないのに仲間同士で言葉を交わしているようだ。
やはり人間にわからない何かで意思を通じ合っているのだろう。



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