ラスティとの別れ                    

                                                2003年(H15年)3月
     

ラスティとの別れは突然やってきた。それは平成15年(2003年)3月3日の朝だった。
後で病名を知ったが
「胃捻転」という病気で亡くなった。
その朝、前日夕方より食事の後喉に物がつかえたのか何度も吐こうとしていたが吐けず少し苦しんでいたようではあったが一晩休んでいたがまさかこんなことになろうとは思いもしなかった。

3月2日、いつものとおりの生活、朝の散歩、朝の一暴れ、久しぶりの全身シャンプーをして綺麗さっぱりにした後は昼寝だった。たまたまその前の日とその日に珍しいお客がありラスティも喜んでいた。
彼らが帰り夕方の散歩に行き、いつも会う犬の仲間たちと交流を交わし相性の悪い犬とは睨み合ったりして帰った。
夕食に普通の食事をした。 (少しにおいがいやなのか嫌がったそぶりをし、少し残した)
その後急に吐気をもよおし、食べたものを吐こうとしたので何か喉に詰まったのかと思い背中を叩いたり摩ったりしたが吐けなかった。

普通は食事が終わると裏庭に出て寝ることになっているが、部屋の中をうろうろしてなかなか外に出ようとしなかったがそれでも意を決したか外に出た。
体調が良くない様なので、翌日までおかしいようなら病院に連れて行こうと思いその晩は寝た。
私たちも少し気にしていたが夜は別に音も立てず夜中に水を飲む音がしてはいたが静かにしていた。

翌日(3月3日)朝6時前、やはり気になってラスティの様子を見に行ったが、何か元気がなく散歩に行こうと連れ出そうとしても嫌がり門の前で座りしゃがみこむので引き返し家に入れるとすぐ横になる。
体を見るとお腹が異常に膨れている。医者に連れて行こうと思うが、まだ開業時間に早く、そうこうしているうちに縁側の出口に体を沈めて頭を下げ、呼吸が遅くなり見る見るうちに舌など血の気が引いて真っ白になりっていた。

慌てて家内を呼んだがもう呼吸も止まっていた。実際は苦しかったのかもしれないがあまり苦しそうな様子も見せずそのまま息をひきとった。
9時になり、病院の医師にラスティの急死とそのときの状況を説明すると
「胃捻転」だといわれた。

大型犬に特有の病気らしく、胃が食べたもので膨れている時に胃の出入口で捻転を起こし、胃内の食物がガスを発生し、胃が膨れ胃壁を圧迫し血流を止め、処置が遅れると死に至る病気らしい。
今まで病気ひとつせず、病院には健康診断にいく程度だったのでこんな病気のあることも知らなかった。

あまりの突然のことで近所の犬仲間に一報を入れると、大勢の犬仲間が聞きつけて集まってみえ、まだ眠っているように横になっているラスティに別れを告げ送ってもらえたのは幸せだったと言う外はない。
ラスティは犬仲間の人たちからも可愛がられ、短い命ではあったが幸せな一生だったと思う。

ラスティ (1995年1月12日生まれ 2003年3月3日 歿 )


                              Hakozaki Morihisa     2003.3.5


 

                                    

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